2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

デューク大学の争乱−国旗を掲げて

長野に於ける聖火リレーでひときわ目立っていたのが、大きな中国の国旗を掲げて、沿道を埋め尽くした中国からの留学生であった。オリンピックであるからには、自国の旗だけでなく万国旗を掲げるべきだろうし、メーデーの赤旗のようなあんな大きな国旗を誇示…

「私の中国、私のチベット」−その境界に立つ勇気

「李香蘭とその時代」というこのブログの目的の一つは、国家のエゴイズムを越えて、一人一人の人間の自由を勝ち取るためにはどうすればよいかを考えることである。決して過去を向いているわけではなく、過去をふまえた上で現在と将来のことを常に念頭に置い…

「サヨンの歌」と「サヨンの鐘」

サヨンの歌作詞:西条八十 作曲:古賀政男 歌唱:李香蘭 花を摘み摘み 山から山を 歌いくらして 夜霧に濡れる わたしゃ気まぐれな 蕃社の娘 親は雲やら 霧じゃやら ハイホー ハイホー 谷の流れが 化粧の鏡 森の小枝が 緑の櫛よ わたしゃ朗らか蕃社の娘 花の…

夜来香 −「東京の休日」から

夜來香作詞:黎錦光 作曲:黎錦光 歌唱 山口淑子(李香蘭)那南風吹來清涼 那夜鶯啼聲輕唱 月下的花兒都入夢 只有那夜來香 吐露著芬芳 我愛這夜色茫茫 也愛著夜鶯歌唱 更愛那花一般的夢 擁抱著夜來香 吻著夜來香 夜來香 我為你歌唱 夜來香 我為你思量 啊... …

香蘭の歌

戦後の香港で映画出演した頃の李香蘭の歌 李香蘭(中国語)歌曲集 を、Youtube で連続して視聴した。曲目は 三年 歌舞今宵 烏鴉配鳳凰 身世飄零 小時候 梅花 分離 他總有一天回來 十里洋場 心曲 切々たる情念をうたいあげた「三年」、妖艶ななかに天上へと舞…

空の歌−チベットのために祈る

サンスクリット語の般若心経が音楽化されてアップされていた。我々が親しんでいるお経とはちがって実に新鮮な印象を受けた。私はただちに、小笠原秀実の書いた詩を思い出した。 空の心 形あるものは すべてこわれていく 花のように 人のように 楼閣のように …

The lady of mystery--「分離」を越えて 

重信房子のインタビューを見た後で、次第に気分が重くなった。連合赤軍の凄惨なリンチ殺人や、その女性戦士たちの「その後」を知っているからだろうか。 日本に潜伏中に逮捕され東京の小菅拘置所に収監された重信房子に山口淑子が面会したのは2004年10…

重信房子のインタビュ--イデオロギーを越えた個人の生き様

重信房子独占インタビューの時の映像の一部がYoutube にアップされている。 1973年だからもう35年も前。当時は連合赤軍のハイジャック事件、浅間山荘事件が紙面を賑わしていた頃だ。この二つの事件はよく覚えているが、僕はこのころは昼間テレビを見る…

「誰も書かなかったアラブ」−砂漠に沈む夕陽に向かって

誰も書かなかったアラブ―“ゲリラの民”の詩と真実 (1974年) (サンケイドラマブックス)はもはや「李香蘭」の書いた書物ではない。これを書いているのはジャーナリストとして新たな生を開始した「山口淑子」である。このあと、参議院議員や環境庁政務次官や外務…

私の家は山の向こうにあるー歌詞と日本語訳

我的家在山的那一邊 作曲:周藍萍 詩:王琛 歌唱:訒麗君(テレサ・テン)我的家在山的那一邊 私の家は山の向こうにある 那兒有茂密的森林 そこには豊に茂った森があり 那兒有無邊的草原 そこには果てしなき草原がある 春天播種稲麥的種子 春には稲や麦の種子…