2009-01-01から1年間の記事一覧

「牡丹亭」との邂逅

シネマ歌舞伎「牡丹亭」を東劇で観た。映画は二部形式で前半は歌舞伎役者玉三郎と中国の昆劇との交流を描く部分、後半は「牡丹亭」という昆曲の代表作での玉三郎と中国の俳優との共演である。 前半部分では、南京大学の学生達に講演する玉三郎の姿があった。…

歌舞伎版 十二夜 ロンドン公演

シェークスピアの「十二夜」が歌舞伎になってロンドン公演をしたことは知っていたが、昨日、たまたまそれをテレビ録画したものを放映していた。私は、そんな番組があるなどとは全く知らず、一体、何チャンネルの番組だったのかも忘れてしまったが、偶々、チ…

幻の地平線ーアラビヤのロレンスと甘粕

Youtubeで「幻の地平線」というドキュメンタリー番組を見ることが出来た。石原完爾、甘粕正彦、李香蘭、川島芳子にスポットを当てたものであるが、とりわけ新しい情報はなく、すべて既知のものばかりであったが、甘粕正彦の自決の現場に居あわせた秘書の女性…

アラビヤのロレンス

ケーブルテレビで「アラビヤのロレンス」の完全版を見た。ロードショウのときには残念ながら私は見られなかったのだが、当時、大評判であったことはよく記憶している。完全版は4時間あまりの大作。前半はロマン溢れる英雄譚。広大なアラブの大地、風紋の鮮…

日本舞踊「鷺娘」を見て

科学は普遍を目指すが、藝術は個別性を目指す。いや、正確に言えば個性に徹することによって普遍を獲得するのである。この場合、特殊なもの、他に類例を見ないものがなぜ普遍性を獲得するのであろうか。その理由は、藝術は単に客体的な普遍性(共通性)を目…

世界公民宣言

いままで私は自分のハンドル名としてCosmopolitanを使い、それを日本語で「世界市民」と言ってきたが、最近は、「Cosmopolitan=世界公民」と言いたい気持ちが強くなってきた。 その理由は、「市民」というと都市の住人であるという意味合いがどうしても抜け…